吾唯知足

占術愛好家のノート、チラ裏。よそ様にお見せするほどのもんじゃないかも。。

 タロット占いはタロットを使うのが醍醐味ではないのかという。ニーズは皆無だろうと思うけれど晒してみる。

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 自分はタロット占いをするのにカードを使わない。というのも、タロットカードを所持するということが自分のスタイルと云うか、美意識と云うか、そういうものに合わない。無論占術としてのタロットにもウェイト版をデザインしたパメラ女史にもリスペクトの念を持っているが、どうしてもデッキを身辺に置きこれを布のうえに延べてかきまぜたりめくったりする気になれない。そういうことは女性がやったほうが様になる。

 では、どうやって占っているのかというと、多面体の骰子を転がし、その組み合わせからカードを選び出している。カードの細かい意味のほうはともかく、絵柄はだいたい頭に入っているので、それを想像力の目で見て占考している。元々ワンオラクルからせいぜい数枚引きまでしかやらないし、逆位置も取っていないので、とくべつ支障を感じることもない。

 具体的な方法についてだが、六面体もしくは十二面体の骰子と二十面体の骰子のふたつを用いる。まず六面体の目からグループを選ぶのだが、1を大アルカナ前半、2を大アルカナ後半、3を棒、4を杯、5を剣、6を金貨、とする。十二面体を使う場合は、7以降をおなじように割り当てるが、逆位置を取る人は、7以降を逆位置とすればよいと思う。

 二十面体の目から、個別のカードを選ぶ。大アルカナ前半であれば、1を愚者、2を魔術師、~11を運命の輪とする。大アルカナ後半であれば、1を正義、2を吊られた男、~11を世界とする。カードの番号を前半後半に分けて賽の目に合わせる訳だ。小アルカナであれば、1をエース、2を2、~10を10、11をペイジ、12を騎士、13を女王、14を王とする。大アルカナで12以降が出た場合や、小アルカナで15以降が出た場合は、骰子を振り直す(ふたつ一緒に)。幾度も振り直しになる場合もあるが、これは乱数の性質から一定確率で起こるものに過ぎず、大して意味はない。

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 この占法をやるなら、まずなによりカードの絵柄を視覚的に記憶することが必要になる。

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 時間立卦のように、日時分を見てカードを出すこともできる。占おうと思い立ったら直ちに時計を見て、日時分をメモる。日と分を足して六で割って余りを出し、グループを決める。即ち、1を大アルカナ前半、2を大アルカナ後半、3を棒、4を杯、5を剣、6(0)を金貨とする。それから時と分を足し、これを大アルカナであれば11で、小アルカナであれば14で割って余りを出し、個別のカードを取る。(14で割ると暗算しにくいので、7の段の偶数を使うとよい)

 大アルカナしか使わないつもりの人は、単純に日時分を足して22で割り、余りをそのままカードの番号とすればよいのではないか。0(22)は愚者、21は世界、という風にだ。

 手許に時計がない場合などは、月日時の組み合わせでやることもできる。ただし、先日紹介した易の時間立卦と併用するのは不可のようだ。易で占うなら易で、タロットで占うならタロットで、決めて占う必要がある。

 時間立卦は梅花心易のものが一番オーソドックスだろう。年、月、日、時を用い、年と時は十二支を取り、これを数に変えるのだが、子は一、丑は二……亥は十二とする。月と日は正式には旧暦を用い、数をそのまま用いる。年月日を足して八で割って余りを出し、これを略筮法の要領で八卦に換え、上卦とする。つぎに年月日時を足して八で割って余りを出し、おなじくこれを下卦とする。さらに年月日時を足して六で割って余りを出し、これを変爻とする。

(月、日を支に置き換えないのは、月建と日辰を占に使いやすくする、つまり断易の併用を視野にいれてのことかもしれない。実際、梅花心易と断易の併用を説く易書もあるようだ)

 しかし、周易に使いまわすには少々問題がある。周易には下卦から起こすという作法があるので、少なくとも上下の卦の順番を逆にする必要があるだろう。また上のやり方は細かい時間が分かるような時計がなかった時代に編み出されたもので、デジタルにせよアナログにせよ普通に時計を用いることのできる我々がこれに倣わなければならない必然性は薄い。加えて旧暦を使わなければならない理由も判然としない。これも恐らくは単に慣例から来たものだろう。新暦でも問題なく当たるようならそれで構わないと思う。

 さて、紀藤先生の活断自在には、時間立卦の占例が紹介されている。ここでは、年は和暦を用い、年月日を足して八で割って余りを出して下卦を出し、これに時(二十四時)を加えて上卦を出し、これとは別に分を六で割って変爻を出す。月日は新暦だ。(多分年の変わり目も立春ではなく正月だろう)

 このやり方でもいいとは思うが、自分が使ってみて一番よく当たったのは、単純にそのときの時(二十四時)を八で割って余りを出して下卦とし、分を八で割って上卦とし、時と分の数を合わせて六で割って変爻とするものだ。こういうのはシンプルなほうが却ってよく機能したりする。ただこれだと卦によって奇数の爻が出るか偶数の爻が出るかが固定されてしまう。梅花心易の時間立卦にも同じ欠点がある。

 そこで改良を加えてみた。用いるのは日、時、分の三つ。占おうと思ったらただちに時計を見て日時分をメモる。日と時を足して八で割って余りを下卦とし、時と分を足して八で割って余りを上卦とし、日と分を足して六で割って余りを変爻とする。こうすると卦によって変爻の偶数奇数が固定されるということがない。【同日加筆。よく計算してみたらこれでも固定されますね】

 しかしこれは短時間で連続して占うとき都合が悪い。下卦が変わるのに最低でも一時間かかってしまうので、いちど占ったら数時間は占えなくなる。そこで、下卦を出すときに分まで足すようにすると、数分刻みで立て続けに占えるようになる。まあ、そこまで頻繁に用いると占機を捉えるほうが難しくなるかもしれないが、機動力を確保するにはそのようにするしかないだろう。だいたい無筮立卦というのは急場への対応力がなければ意味がない。

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 という訳で、

  ①日、分を足して八で割って余りを出し、下卦とする。
  ②時、分を足して八で割って余りを出し、上卦とする。
  ③分をそのまま六で割って余りを出し、変爻とする。

 この方式を提唱してみる。

 また、手許に時計がない場合は、日時分でやるところを年月日に変えたり、月日時に変えるという方法もあるだろう。これを取るなら、二十四時をもって出すのではなく、不定時法でザックリと十二支で出したほうがやりやすいかもしれない。日の出前後なら卯時、日の入り前後なら酉時、昼なら午時、午前の早いうちなら辰、昼前なら巳……という具合に、だ。

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 こういう占法は予め決めておいた手続きを遵守すべきだと言われるが、自分はそのときどきにピンと来たやり方を取ればよいと思う。むろん恣意に流されないことが大前提だが。こっちのような気がするーという感じがしたら堅苦しいことは抜きにしてそのようにしたほうが結果はよい。

 色々な考え方があるだろう。自分はじっさい複数の占術に取り組んでいる訳だが、一本化してこれに専念している人たちの論を聞けばそれはそれで尤もだと思う。そんななか、森鴎外のこんなエッセイを見つけた。

  「鼎軒先生」
  http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/49247_39320.html

 鼎軒というのがどういう人なのかよく知らなかったが、こういう人らしい。

  田口卯吉
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%8F%A3%E5%8D%AF%E5%90%89

 田口さんは鼎の字から分かるとおり易経を始めとする東洋の思想に通じる一方、キリスト教を土台とする西洋の考え方にもよく接した人のようだ。鴎外は東西の学問のいずれも解する人は穏健な論を建てる、それがいいのだと言っているが、このことは上の問題を考えるうえで参考になるところが大きかった。

 民進党と希望の党の合流を巡って揉めているようだ。前原さんは支持率が低迷したまま衆院選に臨めば壊滅は必定と考えて希望の党との合流を決断したようだが、小池さんは安保・憲法で政策が一致しない人は公認しない、選別すると言って物議を醸している。それで話が膠着してしまった。公認が見込めそうもないリベラル系の議員たちは枝野さんを中心に新党を旗揚げする動きを見せている。

 前原さんと小池さんの話はまとまるのか。これを前原さんの視点から占ってみた。いま、断易と周易の併用を研究しており、これを試してみることにした。

  臨 → 帰妹
  ☷   ☳
  ☱   ☱

 納甲すると、

  酉月壬戌日、臨の帰妹に之く

  白 〃 子酉
  騰 〃 財亥 応
  勾 × 兄丑 ⇒ 父午
  朱 〃 兄丑
  青 ヽ 官卯 世
  玄 ヽ 父巳

 黄小娥女史は地沢臨の臨は臨機応変の臨だという。臨は大震であり基本的に勢いがあるが、爻辞には「至于八月有凶」とあり、勢いが衰えるのも速い暗示がある。前原さんは迅速に合流を打ち出したが、あれで正解だったのだろう。あの機を逃すと左右もろとも惨敗して終った可能性が高そうだ。

 臨の六四には「至臨。无咎」とある。位正しく、初九と応じており、党内の支持は案外相応に取り付けてあるんじゃないかという感じがする。で四爻が変ずれば帰妹になるが、これは副妻として嫁ぐことを現すが、副妻はとうぜん立場的には弱い。外卦は震、内卦は兌で、ほとんど希望の党側の主張を容れるかたちで収まるんじゃないか。

 で、納甲を見ると、世爻に官鬼が入って、月破だが日辰と合になる。これは冲中逢合であり、散じかけた選挙絡みの話が最終的にはまとまる暗示がある。応爻は相手つまり小池さんサイドを現すが、財が入っており、これが弱い。軍資金が欠乏している暗示だと思う。応爻が世爻を生じる関係であり、見た目ほど前原さんは交渉において劣勢にあるわけではないように思える。民進党の交付金をチラつかせて最大限公認の門戸を広げるという感じでやっているのではないか。むろん全員が全員通るものではないだろうけど。

 ということで、この話は相応に纏まるんじゃないかと判断してみる。

 ちょっとバカにならないなと思うのが十二直だ。これは月建と日辰の位置関係から日取りの吉凶象意を取るものだ。生剋や十二運とはまた違う。

 自分は六曜に験を感じたことも理論的な妥当性を感じたこともなく、たぶん十二直も似たようなものだろうと考えて関心をもたなかったが、最近は真面目に検証するに値するんじゃないかという気がしている。北斗七星由来らしいが、どういう理屈なのかはよく分からない。

 十二直は節入りして初めて月建と同じ十二支になる日を建とし、そこから除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉と進んでいく。(或いは、節入りの日を前日とおなじ十二直とし、そこから順に巡らしていくという取り方もあるようだ)。吉凶象意の説明はウィキに譲る。

  ウィキペディア>十二直
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E7%9B%B4

 これは四柱推命の日運を読むのにも導入できるかもしれない。それぞれ吉凶があるようだが、基本的な考え方は、十二直の字義に合うことをやり、合わないことは避ける、というもののようだ。例えば建ならモノを建てるのによく、破なら訴訟や出陣によいと考える。ちなみに建は日辰と月建がおなじ、破は相冲になる。

 十二直は暗記のための歌があるようで、

  十二直この頭文字憶ゆべし
  たのみたさとやあなおひと也

 頭文字「を」、というバージョンや、最後に也のつかないバージョンもある。いちおう五七五七七に揃えたほうが良いだろうということで上のようにしておいた。店舗の入り口の辺りで仕事を頼みたそうにしている客を指して従業員が言葉を交わしているイメージと一緒に記憶に刷り込めばもう忘れまい。

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