吾唯知足

占術愛好家のノート、チラ裏。よそ様にお見せするほどのもんじゃないかも。。

 初っ端駄洒落から始まるという最悪のスタートを切った本記事だが、じつは単なる駄洒落ではなくノンフィクションだ。決して言いたかっただけという訳ではない。

  「私はダリの娘」 遺体掘り起こして鑑定、裁判所が命令
  http://www.asahi.com/articles/ASK6W2QMTK6WUHBI008.html

 ピラル・アベルさん(61)は母親がダリの家政婦をしており、二人が関係をもって自分が生まれたと主張している。それで裁判所がダリの墓を掘り起こして遺体からDNAを採取し、これを鑑定しろと命令したとのことだ。

 こういう下世話なことを占ってブログに晒していい目に遭ったことがあまりないのだが、敢えてチャレンジしてみたい。まず略筮法で占った。この人はダリの娘か。需三爻変、節に之く。

  本 → 之
  ☵   ☵
  ☰   ☱

 辞はこの問いに答えているように思えないので、象を推すべきだろう。内卦の乾は父で、外卦の坎は精子、DNAではないか。之卦で内卦が兌に変じるが、兌には女陰の象がある。ダリの遺伝子を受けるかたちと見る。よって、ピラル・アベルさんはガチの娘ではないかと思う。

 第二に、それが公に認められるかどうか。復五爻変、屯に之く。

  本 → 之
  ☷   ☵
  ☳   ☳

 五爻の辞は「敦復。无悔」。復には本来あるべき状態に戻るというニュアンスがある。また之卦(伏卦)内卦の震をアベルさんによる認知のための運動とし、外卦の坎がこれを懐疑する裁判所等とすれば、本卦の外卦を坤の柔順が占め、アベルさんの主張が容れられる形になる。よって、認められるんじゃないか。

 更に、断易で占った。

  午月丁亥日、睽の否に之く

  青 ヽ 父巳
  玄 × 兄未 (財子) ⇒ 子申
  白 ヽ 子酉 世
  騰 〃 兄丑
  勾 □ 官卯 ⇒ 父巳
  朱 □ 父巳 応 ⇒ 兄未

 まず用神をなににするかだが、アベルさんは現段階では素性の分からない人と言わざるを得ないので、応爻を取るべきだろう。応爻には巳が入るが、巳は上爻にも再現していて、青龍が臨む。初爻には民、俗の意があり、一方上爻には天国、あの世みたいな意がある。上爻がダリを暗示しているとすれば、無位のアベルさんと鬼籍のダリには繋がりがあると読める。巳は日辰から冲を被って絶だが、ほかに卯、未が発動し、亥日であるので三合木局が成る。これは長生ではないが絶処逢生のバリエーションで、途絶えたものが再生する象がある。(応期は巳の破を解く申月か)

 従って、用神を取り間違えていない限り、ピラル・アベルさんはダリの娘だと判断するのが妥当だろう。

  ***

 ということで、アベルさんはダリの娘で、これが認められる、という結果になった。正直言って誤占が怖いが、敢えて目を瞑って晒してみる。ハズレたら日頃の行いが悪かったと思って諦めるより他にないだろう。

 僖公十五年、韓原の戦いに際しての占。秦の穆公は晋の恵公の度重なる信義違反に腹を立てて軍を動かし、晋に攻め入った(恵公のほうが秦の凶作飢餓につけいって攻め込んだという説もある。なお、この恵公という人物は不遇の時代穆公から多大な恩を受けた)。そうして卜徒父にその成否を占わせた。徒父は蠱卦(恐らく不変)を得てこれを吉とした。穆公が根拠を問うと、かれは河を渡って公の車が敗れるという辞、三回破って公を捕虜にするという辞(いずれも易経には見えない。これが噂の連山帰蔵というやつかもしれない)を引き、そのうえで季節は秋であり、内卦巽の風が外卦艮の山の木の葉や木の実を吹き払う時期であるから、当然我のほうに利があるのだと力説する。

  蠱
  ☶
  ☴

 秦軍は占断のとおり晋軍をさんざんに破って恵公を虜にするのだが、この占はなかなか悩ましい。蠱はズバリやぶると訓じ、敗北のニュアンスが強い。むろん個別の状況が八卦に絡めばその限りではないが、純粋に勝ち負けを問うて蠱を見たならば、敗れると取るより他にないだろう。自分なら戦争が長引いて泥仕合になりかねないので出口戦略を予めしっかり決めて置くように進言したかもしれない。(むろん空気を読んだうえで。そんなこと言えないような空気であったならばもはや大人しく御用易者になりきって穆公に迎合するしかあるまい。命あってのモノダネだし、言っても仕方のないこともある。結果的にこれはハズレの読みである訳だし)

 ただ、蠱は腐敗した状況の後始末をし、物事を立て直す義があり、恵公の悪政によって晋国内がガタガタになっていたとすれば、ここに起点を置いて読むこともできると思う。腐乱した状況を、兵を動かすことで一気に解決する好機である、という考え方もできる。もし占的が戦争の勝ち負けというより、(ウィキや左国の記述を見る限り相当な困ったちゃんであるように見受けられる)恵公の信義違反に制裁を下せるかというものであれば、これは吉と取れる。恵公が大恩ある秦国の窮地に付け入って約定の反故どころか侵略まで試みたとすれば、秦国側の大義名分には一点の曇りもなく、元亨の辞をそのまま適用することができよう。

 また、蠱は易経18番目の卦である。ひとつ前の17番目の卦は随で、実力のある穆公が軽挙妄動のきらいのある恵公に対し一歩引いてこれに援助を与え続けたことと符合する。次の19番目の卦は臨で、大震であり、大勝の暗示がある。こういう判断法は自分はあまり使わないが、しかし、爻や卦の前後を見てそこから情報を取るというのも一つの手法ではあろう。(呑象翁は爻を読むのによくこの方法を使っていた)

 小林麻央さんが亡くなった。ご冥福をお祈りします。推命の話をすれば、去年空亡の大運に入って即、乳がんを患わったことを発表し、その翌年つまり今年(丁酉)、大運と太歳が天戦地冲になり、今年が正念場であることは間違いないだろうとは推測できた。持ってくれたらいいなとは思っていたが、夏至を過ぎて生憎こういうことになった。

  1982年07月21日生 / 女命

  時 日 月 年
  ○ 乙 丁 壬
  ○ 巳 未 戌

  66 56 46 36 26 16 06 96 86 年
  戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙 干
  戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 支
  84 74 64 54 44 34 24 14 04 歳

 時柱は甲申、乙酉あたりではないかと思う。ともかく、経歴と構造を合わせて考えれば身弱で、水木火を喜び、土金を忌む命式だろうと推測される。甲辰運の中頃で結婚したがそれと前後して夫の海老蔵さんが不祥事を起こし衆目を集めた。それから子供が生まれるなどして比較的平穏に過ごしたが(それなりに大変だったとは思うが)、癸卯運に入った去年の九月に乳がんを患っているという発表があった。癸卯は喜だが空亡である。空亡を取るべきなのか取るべきでないのかは別として、この場合空亡を取ったほうが上手く説明できるのは間違いないだろう。

(ただし空亡は喜忌と構造をよく考慮する必要がある。なんでもかんでも大凶とする大殺界的な論は明らかにナンセンスだ。「象意喜忌が亡ぶ」「注意喚起」、また構造によっては無視できる場合もある、という風に解するべきだろう。もし取るのであれば)

 ざっと主要な年の干支まわりを検証してみる。

 2003年辛巳(大運乙巳)あたりからブレーク。
 2009年己丑に婚約。(時柱が乙酉だとすれば三合金局が成立。ただし三刑も成る。結婚した年の干支まわりが結婚の吉凶を左右するとすれば、これは吉凶相半という判断になるだろうか)
 2010年庚寅に入籍、同年夫が傷害事件に巻き込まれる。(乙庚の干合。加えて、時柱が甲申とすれば三刑。空亡)
 2011年辛卯に第一子女児誕生。(時柱が乙酉だとすればこれと天戦地冲。空亡)
 2013年癸巳に第二子男児誕生。待望の跡取り。(天地とも喜)
 2016年丙申に乳がんを患っていることを発表。(時柱が乙酉だとすれば西方合が成り我が剋される。ただ罹患したのは前々年甲午とのこと。これは南方合が成って乙日主が虚脱、土が旺になったことと重なり反剋を蒙ったか)
 2017年丁酉に逝去。(大運と天戦地冲。時柱が甲申だとすれば西方合が成り我が剋される)
 六月丙午、二十二日とすれば庚辰、二十三日とすれば辛巳。

 がんは土の忌象だという説がある。また部位からするとこれも土かもしれない。中医学には中医学の定義があるが、四柱推命では髪が水、骨が金、筋が木、火が血(血そのものは水かも、血色という意味で)、そして土が肉、と分類するのが妥当だと思う。乳は肉であり、乳がんは土に関連すると思われる。

(身体的には痛みがあったり、また精神的には強い不安があったり、子供の成長を見届けられないかもしれないという焦りがあったりと大変であったことは間違いないと思うが、旦那さんには全力で優しくされ、多くの励ましの声を得て、ご本人は感謝の念をもって病気以外にはほぼ悩みもなく過ごされたのではないかと推測する。一概に吉か凶かを論じるのは難しい。この人間ならではの複雑さを担うもののひとつが空亡ではないか。そんな気がしている)

 秘書に日常的に暴言を吐いていたようだが、とうとうそれをレコーダーに録音されて晒されてしまい、また園遊会に母親を連れて強行突入してしまい、物議を醸している議員さんだ。怒りがコントロールできない人らしい。怒りは木行で、話を聞いてすぐ、これは木行が強すぎてバランスを損ねている命だなと思ったが、三柱を確認してみて案の定だった。

  1974年10月10日生 / 女命

  時 日 月 年
  ○ 甲 甲 甲
  ○ 申 戌 寅

  54 44 34 24 14 04 94 84 74 年
  乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 干
  丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 支
  80 70 60 50 40 30 20 10 00 歳

 逆行運で、14年から己巳だが、今年17年は前半なので巳の影響が強まる。寅巳申の三刑で、そのうえ巳火が官殺申金を抑えて抑制が利かなくなる。甲木、寅木の怒気が止められず、身の破滅を招いた(秘書に対する暴行はもはや犯罪なので、再起はそうとう難しいだろう)。

 天干にみっつ甲が並び、地支に寅を持てばこれはもう強すぎる。官殺が必要だ。それが日支にあるので、家庭関係は良好だろう。こういう問題からは想像もつかないくらい、夫はちゃんとした人だろう。ただ、14年以降巳が巡ってきて刑合になり、寅申の冲をもともと持っているので、いろいろ問題が生じていたかもしれない。それがストレスになって、秘書がそのはけ口になってしまったのではないか。そうして引き寄せの法則上の悪循環を起こしてしまったということだと思う。

 忌の比劫が旺じて財を剋すれば、これは破財でなければ秘書や部下を苛める象だ。

 19年に入ってしまえば己の影響下に入り、これが甲と干合するので、だいぶ感情の抑えは効くようになったと思う。そこまでなんとか凌げたらというところだったが、園遊会に母親を連れてきて喚き散らし、強行突入してしまったらもう政治家としては終わりだろう。

 大運04年からの庚午の前半なども大変だったろう。命式の寅戌と火局を結び、官殺が焼かれる。ただ午未が空亡なので、凶意が亡びたということもあるかもしれない。また干が庚金なのが良かったと思う。

 大運をざっと見渡しても、巳火の期間は人生最大の難所だったと言えると思う。ここで見事に転倒してしまった。だが、この人に事前に「木行が抑えられなくなる時期なので怒気に注意しろ、三刑もあるから騒動を起こしかねない」と忠告したところで聴いてくれただろうか。自分は難しいと思う。それに耳を傾けるくらいならばハナから秘書をハンガーで殴ったりすまい。傍目にはともかく、本人はどうしようもなくてブチ切れたんだと思う。あるいは、うまく怒気を抑えられたとしても肝臓などのほうに問題が行っていたかもしれない。

  ***

 木行の強い人は基本的に仁の気持ちも強いんですけどね。機嫌のいいときは親切で愛情のある人だと思いますよ。支持者や母親を大切にしたいという気持ちが強かったんでしょうね。だから園遊会で宮内庁の職員に拒否されてブチ切れ、あるいは秘書のミスにブチ切れてしまったと。でも暴行をやったらアウトでしょう。また引き寄せの法則を知っていれば秘書のミスに激怒して威嚇し萎縮させれば余計にミスを招くということも当然の理として分かるんですが、、あとの祭りです。

 あまりにもコテコテだったのでメモ。

 日常に使ってこその占いだと思います。

  ***

 夏至も近づき暑くなってきた。袋詰めのインスタントラーメンを冷麺ぽく仕上げるというのをどこぞで見かけて、真似てみようと思い立った。具体的には、普通に麺を茹でて流水で締め、スープの素を氷水で溶く。しかし、こういう実験的なことをして失敗すると、マズいものを責任もって食わなければならなくなり、少々辛い。そこで易卦を立ててみることにした。家人九三。

  本 → 之(伏)
  ☴   ☴
  ☲   ☳

 九三の辞は「家人嗃嗃。悔厲吉。婦子嘻嘻、終吝」。家人は離のコンロの上で巽の麺を茹でる象があり、易位の鼎には鍋の象があり、之卦益は飲食をあらわす頤の似象だ。占おうとしていることと徹頭徹尾合っている。大筋吉、少なくともさほど問題はないだろうと思った。で、家人は二三四爻から成る坎水を包んでおり、三爻はその主爻だ。これは鍋のなかの水でもあろう。この卦は調理にあたっては水の扱いに注意すべしと訴えている。

 すぐに思ったのは、麺を茹でるときの分量である500CCの水でスープの素を溶いたらとんでもないことになるな、ということだ。辞には家の中を引き締めておいたほうがまだよいという意があり、これが坎水の主爻で、少な目の水で溶けということだろう。これはまさにそうだった。200CC程度の水で溶き、これに氷をいれた。300CC以上で溶いていたらとても水っぽくて食えたものじゃなかったと思う。

 これは後から気付いたことだが、しっかり目に茹でたほうがいいという意にも取れたと思う。説明に従って三分きっかり茹でたのだが、これを流水で締めた結果、少々茹でたりないような感じになってしまった。パスタのアルデンテなら様になるが、茹でたりない拉麺というのは少々安っぽい感じがしていけない。それから、スープの素はいったん少量の熱湯で溶いてから水で延ばし、そこに氷を落とすべきだった。また、氷が溶けることを計算に入れ、もっと水が少なくても良かったかもしれない。

 はげしきを悔ゆれば吉とあるが、坦々麺だと少々辛味が過ぎた。とくにスープがよく溶けなくて、器のしたのほうはちょっと塩辛くなってしまった。これは反省点だった。

 ①麺は少し長めに茹でる。②スープの素は熱湯で溶いてから150CCくらいの水で延ばし、氷を入れて冷やして置く。このようにすれば、もっと良かっただろう。まあ、悪くない出来だったと思う。これからの季節、多用することになりそうだ。

  ***

 こういうことを占うには骰子のほうが便利っちゃ便利ですねえ。でも骰子を使っておいて後から不応だのなんだの言い出すのはさすがに敬を欠いている。卦は立って当たり前、じゃなく、こんな尋ね方をしても答えてくれる易神に感謝すべき筋の話だと自分は心得ている。

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